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『Typology for Traces of Gable Roofs 切妻屋根の痕跡のための類型学』三宅章介

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切妻屋根とは、隣接していた建物の外壁に刻印されたのことを言います。本書は京都在住の作家、三宅さんが古い歴史のある街が刻々と変化してゆく中で出現する切妻屋根を記録した写真集となっています。ひび割れ、煤けた色合い、周囲の看板など、ひとつとして同じものがない人の営みを刻印した化石のそれ。中にはなぜここに?と不思議な位置に窓が出現するものもあります。
「痕跡は風雨にさらされ、時の流れのなかで磨耗していくだろう。新たな建物が建てば視界から消える。やがては痕跡を印した壁面も解体され、人々の記憶からも跡形なく消え去るにちがいない。」と三宅さんが言ってるように、いつしか消えゆく歴史を記録し、永遠に残すことは写真ならではの表現方法であり、また超芸術トマソンの世界も表してる一冊です。

Size: 182 mm × 257 mm
Page:128 pages
Binding:Softcover

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