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林詩硯『針の落ちる音』

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林詩硯『針の落ちる音』

台湾出身の写真家・林詩硯の写真集。
ページをめくっていくにつれ半分ほど過ぎたあたりで写真集の紙が意図的に重さが変わったのかと思う感覚になり、ページを幾度か戻り紙の手触りを確かめた。
読み始める最初に持った写真集の重さの感覚と読み終わった後の重さの感覚が全く違うことに自分自身で気付きとても驚く。
林の写真集『針の落ちる音』は、私の手の中でずしりと重くなっていたからだ。

写真集のあとがきにもあるように、他者の痛みを感じることは難しい。
だが『針の落ちる音』には、ポートレートだけでは無く、当たり前に見ている日常の風景や些細な出来事を思い出すことのできる写真が合間合間に差し入ることで、彼女達の痛み、そして他者の痛みをより感じることができる写真集のような気がしている。

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林詩硯(リン・シイェン)が、自傷行為に向き合うひとたちのポートレートを、被写体を募集しながら撮影してきました。
柔らかな自然光のもと、静かに照らし出されるひとりと、それらを取り巻く光景。
影の混じる奥行きと、空気の立体感が印象的な写真は、私たちが見ることによってはじめて存在が生起してくるようです。

時間と共にある傷跡。命から生じるいびつさ。生の揺らぎ。
日常のなかの痛みは光によって息づき、ひとりひとりがその孤独においてつながりを帯びることを、林詩硯の写真は語りかけます。
向き合って撮ることの、その眼差しの可能性に打たれる初写真集。

出版社紹介文より

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「痛みの唯一の共通点とは、他人と共有できない体験である。しかし、その共有できない痛みから生まれた孤独感はみんな同じだ。」と韓国の人権活動家のオムギホ氏は言う。

私が自傷行為を始めて14年経った。自傷癖があるわけではないが、いまだにやってしまう時がある。両親や精神科の先生含めた周りの人たちからは、それを知られる度に「死にたいのか?」と聞かれていた。こうした問いに当時の自分ははっきり反論することはできなかったが、その言葉に対して常に違和感を覚えていた。その時の私は死への恐怖を覚えるために自傷を始め、裂いた肌色から赤色が流れてきた時、本能的に怯えた。

その反応の底には、きっと生への欲求があるだろう。

気づいたら30歳を過ぎてしまい、今考えてみれば、命というのは、私が若い頃に思っていたよりずっと強いものなのだ。その色んな形の強さをこの目で見たかった。感情が潮のように日々満ち引き、それでも時間の流れはいつも静かで、風景の中に光っている。写真になったら、生きている証になれるだろうか。

いつか、その共有できない痛みから生まれた孤独感が和らぐように。

林詩硯


Book Design:祖父江慎 + 根本匠 (cozfish)
発行:赤々舎
Size:H245mm × W224mm
Page:120 pages
Binding:Hardcover

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