-
『Anthropophyta / 人工植物門』本多沙映
¥3,190
私たちの生活の中に広く普及している人工植物を、正式な植物学と仮定して分析するというユニークな視点で、身近なモノの新しい価値を提示しています。部屋の片隅や街角で、水も光も求めず静かに佇む人工植物。それらを独自に採集・観察を始め、人工植物の工場が集まる中国・広州まで渡り、広州の工場の見学の様子と彼女が採集した70枚の人工の葉っぱの観察記録が、学術的な体裁でユーモラスにまとめられている一冊です。 140×190 ソフトカバー 176p
-
『dream island』安藤瑠美
¥1,100
「夢の島」は、日本の首都である東京から日々廃棄されているゴミを最終的に埋め立て処分する広大なゴミ埋立地です。名前が持つイメージと、その土地が持つ社会的背景や問題とのギャップに皮肉と好奇心を覚えたと作者は話しています。汚染された海に浮かぶ泡や、七色に広がるオイル、積み上げられた石の壁は、色々なフィルターが外され、作者のまっさらな目で切り抜かれた写真たちは、まるで行ったことのない宇宙にある星の上に立っているような不思議な景色にも見えます。 A5 写真27点 カラー
-
『THE DUCK』Michaël Borremans
¥3,960
SOLD OUT
ベルギー人アーティスト、ミヒャエル・ボレマンスのチェコの「Galerie Rudolfinum」で開催された同名展覧会の開催に伴い刊行。展示されていた絵画作品とビデオ・インスタレーション作品集です。彼の描く静物画には緊張感があり、現実世界の絶え間ない情報のフローから完全に外れ、何故かタブーの領域に足を踏み入れたような禁断の感触があります。手帳サイズの小さい図録ですが、黒革のカバーで表紙の子供の生首のような絵画のように、手帳のようなサイズながらに見応えと存在感のある図録となっています。 104p 18x12cm ソフトカバー 黒革
-
『Days I remember』ハービー・山口
¥4,510
SOLD OUT
「どんな状況であってもふと見た光景に胸が高鳴ることがあります。それは街中で、車窓越しに、家庭の中で、講演会の最中にと様々な日常の中でふと現れます。その光景は自分の心をポジティブにさせる何かの力を持っていて、自分の心が共振し吸い寄せられます。しかし、こうした光景は次の瞬間に風に吹かれて消え去って二度と同じものは現れません。私の場合それらを撮り残すことで、被写体が発散しているポジティブな波動を写真上に蓄電し、やがてその写真が他の人の心に共振し、社会や人の心が少しでもポジティブになればと願います。」ハービー山口 w22 x h23 cm 48 ページ 45 イメージ(白黒) 並製本(手綴じ) 白黒オフセット印刷 限定1000部
-
『Kate Barry』Kate Barry
¥3,850
SOLD OUT
『VOGUE』などの女性ファッション誌で活躍し、評価と期待を集める中、 2013年12月にパリのアパルトマンにて身を投げ逝去したケイト・バリー。その後追悼展が行われ、本書は、本展に合わせ特別に作られた高品質な白黒オフセット印刷による限定500部のエキシビション図録です。スタジの中で、女優や家族と親密な時間を過ごしながら撮影されています。一枚一枚、じっくりと見たくなるような、意識の底に横たわる幻視のイマージュを求めて切られた写真たち。その繊細な美意識が、瞬時に消えるドラマ性をすくい取るように見えます。 w21 x h14.8cm 32ページ 15イメージ(白黒) 並製本(手綴じ) 白黒オフセット印刷 限定500部
-
『RAMA LAMA DING DONG』山谷佑介
¥5,500
なんとこの写真集、奥さんとの新婚旅行を記録した写真集です。その内容が、バックパックに着替えとテントを仕込み、北海道から九州までの約1ヶ月かけ日本縦断したもの。写真家の山谷さんは「自分がこれまで生きてきて見てきたものを、奥さんにも、まず最初に見せたかった」と語っており、50年代に流行った軽妙なロックンロールナンバー『RAMA LAMA DING DONG』をタイトルに展開されています。二人がギリギリを保ちながら前進してゆく様は、最高にカッコイイ夫婦で痺れます。 判型188 x 246 mm 頁数82 頁製本ハードカバー 発行日2015 エディション300
-
『Ground』山谷祐介
¥3,850
SOLD OUT
. \現在展示中の山谷祐介さんの写真集です/ 『Ground』山谷祐介 2012年から東京各所のライブハウスやクラブの床を事前に撮影。実寸大にプリントし、再度その場所を訪れ、フロアに直接貼り付けています。イベント中は人々に踏まれ、ダンスにより靴底で削られていたり、こぼれたアルコールや汗、タバコの灰などが定着し、抽象的なヴィジュアルへと変貌を遂げています。また、この「ground」制作と同時期に撮影されたスナップ写真がリズミカルに挿入されており、10代の頃からライブハウス やクラブを遊び場にしてきたという作家自身の日々の記録断片と床が混沌としていて美しく、ボロボロでいて儚くもあり、一抹のような日々の証明と存在が重なり合っていて、見た後にぐっとくる写真集です。 220 x 260 mm 92ページ ソフトカバー エディション1000
-
『Into the Light』山谷裕介
¥5,500
SOLD OUT
作家自身が家庭を持ったことをキッカケに、他人の「家」に興味を持ち、東京郊外の住宅街を深夜に赤外線カメラで撮影したシリーズです。不可視光線に反応する赤外線カメラを使っても、もちろん家の中を覗くことはできず、家はただただ大きく、無機質で圧倒的な隔たりとして連なり、異質な世界に見えます。他者から見られるということに恐れを抱く反面、日々多くの情報を目にしている私たちは、より多くのものを見たい・知りたいという要求が増しているという矛盾を抱えています。諦めや苛立ちにも似ている感情に行き着く頃、他者との隔たりの中で、独り漂い始め、途中から不思議な心地よさへと転換しているようにも見える、面白い写真集です。 264 x 180mm (B5変型) 96ページ 片側観音7枚 上製本
-
『Doors』山谷祐介
¥11,000
SOLD OUT
ドラムパフォーマンスを融合させた、セルフポートレート作品。パフォーマンスでは、作者自身が叩くドラムセットの周囲に複数台のカメラを用意し、ドラムを叩いた振動をセンサーが感知すると強烈なストロボ光を放って作者自身が写し出されます。撮影された写真はパソコンを経由して、複数台のプリンターから絶えずプリントアウトされます。ドラムを激しく叩き続けることで自分自身をトランス状態へと誘発させ、カメラと観客を前にして意識と無意識が邂逅したセルフポートレートが撮影され、同時に、自動で回転を続けるカメラには山谷に眼差しを向ける観客や会場の様子が写し出されます。
-
『flowers』奥山由之
¥5,500
SOLD OUT
生前に花を愛した祖母が暮らした家を、自身のアトリエとしている奥山義之さん。本書はフラワークリエイター篠崎恵美(edenworks)が提供する、棄てられてしまう花をアトリエに飾り、撮り続けたものとなります。家という空間の中で咲く花を通し、祖母と対話をするように撮影されています。しっとりした空気感のある写真で美しく、そのたくさんの花達を迎え入れ、枯れる時まで共に過ごした奥山さんの優しい気持ちが写っています。紫のハードカバーはよく見ると模様のような趣があり、中の黄色い見返しとの組み合わせが絶妙で、奥山さんのお婆様が着られていた洋服を想像させました。 ポストカード付き H261mm × W216mm 152 pages Cloth Hardcover
-
『七菜乃と湖』笠井爾示
¥3,520
SOLD OUT
笠井爾示さんと七菜乃さんが3年を掛けて紡いだフォトストーリー。白いページに二つの写真が配置されているだけで淡々としており、どこか儚さも感じます。だけど撮る者と撮られる者の、お互いの見つめ合うことのに対してプロフェッショナルな熱い物がほとばしっており、台湾、山中湖周辺ほかでロケをし、七菜乃さんの故郷の水辺や森、都心の超高層ホテル、ストリートなど、さまざまなシチュエーションを背景にして、2人は撮るたびに新たなエロスが生みだしています。 245 × 180 mm 160頁 ハードカバー
-
『meta』喜多村みか
¥1,650
スナップショットで撮られた人物達。それでありながら、一定の距離感や構図のもと撮影されています。ページをめくるたびに、それ以上お互いが近付くことが出来ないような独特な空気感が積み重なり、被写体と撮影者の間にまるで見えない透明なキューブが存在しているようです。そのことはまるでどんなに親しくても、私達は他人であり、誰かと1つになることは不可能であることを示しているようにも見えます。同時に、ただ触れることがいかに簡単なことなのかを思い知るのです。 そうして見ている者は、撮影者や被写体の実態の無い想い、物語を想像し、作家が授けた距離よりも、深い所へと想いを巡らせます。写るもの、写せないもの。足りないもの、見えているもの。想像することで繋がる世界があること。写真を観るよろこびに立ち返らせてくれる、とても素敵な写真集です。 190×200 ソフトカバー 写真図版23点
-
「GATEWAY」YYY PRESS
¥6,270
SOLD OUT
グラフィック・エディトリアルデザイン事務所YONEYAMA LLC.が運営する出版レーベルYYY PRESSが作っている、写真、絵、文章などが一つになったオムニバス書籍「GATEWAY」。創刊1号、2号、3号のセット売りです。テーマ、製本、紙もバラバラで視覚的にも内容的にも面白く、どれもとても読み応えがあります。
-
『 45 』Damian Heinisch
¥6,100
SOLD OUT
ノルウェーを拠点として活動するポーランド人フォトグラファー、ダミアン・ハイニシュ(Damian Heinisch)の初作品集。作者の親族が命がけで列車の旅をし、死んでしまったことをキッカケに、ヨーロッパをウクライナからオスロまで彼らと同じように旅し、全て車窓から撮影した写真となっています。誰かに想いを馳せながら自身のアイデンティティの追及を探り、ヨーロッパの過去と現在の境界線の内側で発生している、強制移住の現代の問題に迫っています。スピードや風を感じるような荒い写真に対して、紙は湿度のあるマットなテクスチャーに印刷されており、折畳まれた和製綴じにはその時の旅の空気が内包されているようです。 H280mm × W227mm × D18mm ソフトカバー 190ページ ポスター付き 出版社MACK
-
『accidentalism』佐藤俊介
¥2,750
写真家・佐藤俊介によるとaccidentalism とは、 哲学用語で【偶然論】を意味します。 世界の発生や変化は、究極的には偶然に帰着するという考え方。 すべての事象は特定の原因なしに起こるとする、哲学的な立場。 対語は、determinism【決定論】。 ご希望の方には写真家本人のサインを入れてお届け致します。
-
『AMEN BREAK』トマス・プライヤー
¥3,520
SOLD OUT
本書は様々な社会的問題が浮き彫りになった2020年を見つめながら、ニューヨークの街並みを撮影したスナップ写真がA3サイズの冊子に収録されています。黄ばんで捨てられた新聞紙、抗議デモで割られた硝子、血の跡、窓ガラスに貼られた大量の不在連絡票、政治的なポスターなど。それらの写真がタイトルになっている史上最もサンプリングされた音源と言われている「Amen, Brother」の音楽のようにリズムに合わせて配置されています。ストリートとしても、ドキュメンタリーとしても素晴らしい写真集です。 新型コロナウイルスによる生活の格差や貧困、ジョージフロイドの死を皮切りに拡大した人種差別問題、大統領選挙など、2020年の出来事をA3サイズの破れそうなほど薄い紙に印刷された美しい写真達。それらは現実で起きている問題の重さとの対比のようでもあり、そして物として丁寧に扱うことを求められた時、向き合うべき問題への本来の姿勢と重なりました。 本書の売上の一部は、食糧支援団体「9 Million Reasons」に寄付され、さらに、ある民間のスポンサーの厚意により、この金額と同額が追加で寄付されることになっているそうです。 出版社:LOOES JOINT 刊行年:2020年 サイズ:39.5x28cm ページ:76pp 言語:英語 状態:新刊、ソフトカバー 、チャック付ポリ袋付
-
『 TINTED LINES 』 石野郁和
¥4,950
写真集は黒を基調とし、まるで映画のワンシーンが流れるように、淡々とロサンゼルスの街の断片が刻まれていきます。分類化された社会構造の層は高級住宅街、再開発地区、公共施設、美術館、郊外、民族や人種によって区切られている地域で、領域や所有権のせめぎ合いが行われています。作家は身体を使って移動することは境界線を引き直す行為だと捉え、写真でその過程を記録し、構図、光、シークエンスによって、固定化した空間の輪郭を滲ませようと試んでいる写真集です。 造本ではビニールカバーに一冊一冊ステッカーが作家の手によって加工されています。 仕様:272 x 230 mm コデックス装 ビニールカバー128P *カバーに一点一点異なる位置にシールが加工されています。
-
『 spectrum 』宮本武
¥4,180
SOLD OUT
2011〜2019年まで毎年アイスランドに通い、アイスランドの大自然とその地に生まれ育った人々を記録された写真集です。そこにはセクシャルマイノリティとして葛藤してきた作家が、自然と男性のポートレート写真を通して、自身の心と対峙してきた長い道のりの軌跡です。 「人間が平等であるという考えは、自然に逆らうことなく一体となることが前提にあるのかもしれません。アイスランドの人たちは、自身の陽の部分と陰の部分を併せ持ち、そのままの姿を崩さずに生きている気がします。心の明るさも暗さもすべて受け入れる社会。そうした人々の心の奥深くに灯っている深みのある多様な光を写したいと思い、この作品を撮りました」宮本 武 仕様:250 x 210mm ハードカバー布貼り 96P
-
『 as it is 』川内倫子
¥3,300
SOLD OUT
自身の出産から約3年間、子育ての中で出会った子どもの姿や身近な風景を撮りためて構成した写真集となります。よくある親が子供を撮った、親らしい視点と、子供らしい一瞬ではなく、川内倫子さんならではの眼差しが作風として貫かれています。それは自我が芽生え始めながらも社会とは無縁に生きる、生の塊のような眩しさや、何にも染まっていない白い可能性野存在として捉えられています。まるで一つの惑星を観察するように、子供はありのままで存在し、同時に外側にある生と死、そしてこの世界の四季も丁寧に写されています。 仕様:230 x 180mm ソフトカバー(フランス装) 144P+テキスト差し込み18P
-
『 Mnemosyne 』 久家靖秀
¥4,950
寄稿 若林恵(編集者・黒鳥社)「もしも動かないと、わたしはその場で腐ってしまう」 ー身体がどんどん縮こまっていくような息苦しさを感じるコロナ禍の中で、作者は二人のパフォーマー〈砂山典子(ダムタイプ)、池宮中夫(ノマド-s)〉に出会い、このシリーズ制作がはじまりました。パフォーマーは様々な身体表現生成の瞬間を見せつけてくれたと記しており、絵画的に変換された裸体は、記憶を過去から未来まで自由に横断します。Mnemosyneとは、ギリシャ神話に登場する記憶の女神であり、ミューズの母親の意味を持ちます。 判型:B5判/156ページ/ソフトカバー テキスト:日本語/英語
-
『 Float 』 中島あかね
¥2,750
SOLD OUT
独特のフォルムと淡い色彩による抽象画は、軽やかさをたたえながら、鑑賞者にさまざまなイマジネーションを与えてくれます。水彩の、薄く溶けずに留まっている筆のあとは、不思議な透明感があって、色の付いた硝子のようにも見えます。どこかで見たことのあるようで、何にも当てはまらない、不思議な形をした水彩絵のドローイングたちです。 発行:torch press サイズ:112 x 188 mm 96ページ カラー ソフトカバー
-
『 Kalika me Lama 』花代
¥2,750
SOLD OUT
ハワイ語で「絹と光」という意味を持つ「Kalika me Lama」。かつてハワイに豊かに根付いていた文化と自然。失われつつある文化の復興に勤しむ人々との触れ合いを通して、ハワイの幻想と現実と向き合い、写されたこの小さな小さな写真集には、複雑な歴史を背負うこの場所で、絹で作られたKALIKAのフラの衣装を身につけた姉妹や親子、神秘的な植物が、ハワイの光の中でとらえられています。時折現れる幻想的な森は、ファリック・ロックがあるパラアウ州立公園で、昔は王族のみが入る事を許されていた神聖な場所でした。奥深くに眠っている記憶を呼び覚ますような、懐かしさと幻想が入り混じるイメージによって、過去と現在をつなぐハワイとフラの物語が綴られています。
-
『midday ghost 』濵本奏
¥4,290
壊れたカメラで撮影された、ポートレイトやランドスケープ。朧げで、曖昧な輪郭をしている日常的なそれは、他者の繊細な記憶のようでもあり、白昼夢のようです。ページをめくっていくと、何も印刷されていない白いページが続き、意識が此処ではない何処かへと吸い込まれてゆきます。表現撮影技法、写真、装丁も含めて、写真表現の枠を越え、新しい表現方法に挑戦している一冊となっております。
-
『doesn't mean anything』fumikotokio
¥3,960
香港の街に惹かれ、幾度も訪れてはスナップを撮り続けてきた写真家のfumikotokioさん。 フィルム写真の温もりと湿度のある色調の香港の街並みの写真に、唐突に挟まれた新聞の切り抜きのようなもの。ストーリーは無く、断片的なそのイメージは、誰かの毎日の見えない闘いのようで、静かな情熱を感じる作品集です。 表紙は一冊ずつすべて異なるイメージで作られ、丁寧な手製本で綴じられています。 発行年:2020年 サイズ:298 × 200mm ページ:48p
テキストを入力してください